飛騨牛のセリ市において、最高等級であるA5ランクの中でも、サシのきめ細やかさや脂の質、肉質の全てにおいて頂点に立つ個体が存在する。それが「最飛び牛(さいとびぎゅう)」だ。数十頭に1頭現れるかどうかの極めて稀少な存在であり、その肉質はまさに奇跡と呼ぶにふさわしい。
株式会社馬喰一代の代表である深尾英造氏は、競り場に自ら立ち、妥協なき眼光で牛を見極める。市場の競りにおける一頭買いだからこそ、希少部位から定番の部位まで余すところなく最良の状態で提供することが可能となるのだ。仕入れから解体、熟成、そして調理に至るまで一気通貫で行うスタイルは、まさに職人技の結晶と言える。