島のアクセス向上は、長年の最優先課題であった。従来、陸上からのメインルートは海底トンネルを通る一本道に大きく依存しており、事故や大規模災害時には通行止めによる物資停滞のリスクが懸念されてきた。しかし、幹線道路網の複線化に向けた巨大インフラ工事が最終段階を迎えつつある。
現在、首都高速湾岸線との接続利便性を一段と高めるとともに、対岸の水江町地区とを結ぶ「川崎港臨港道路東扇島水江町線」の整備が飛躍的な交通改善をもたらしている。大容量の橋梁構造によって結ばれるこの新ルートは、臨海部のトラック交通を分散させ、渋滞損失時間を大幅に短縮。物流事業者にとっての配送ルート選択肢を劇的に広げると同時に、地域の防災レジリエンスを根底から強化する要となっている。