「インスタントライフ(即席の命)」という常識外れのコンセプトを生み出したのは、アメリカの異色の起業家ハロルド・フォン・ブラウハットだ。1950年代末、彼は乾眠状態の胞子や卵が水と出会うことで即座に孵化する現象に着目し、商品を開発。当初は「インスタント・ライフ」の名で販売されたが、1962年に尻尾の形が猿に似ていることから名称を変更した。
彼の設立したTranscience Corporationは、少年漫画雑誌の裏表紙に擬人化された愛くるしいイラストの広告を大量に出稿。これが大ヒットの引き金となった。日本においては、玩具メーカーのエポック社が輸入・販売を手がけたことで爆発的な認知度を獲得。知育玩具産業の金字塔として、科学への好奇心を刺激するロングセラー商品へと上り詰めたのだ。