経済的なインパクトも見逃せない。2026年現在のメンズコスメ市場は、かつてのスキンケア中心から、ベースメイクやポイントメイク、フェミニンな香調のフレグランスへと急速に領域を広げている。百貨店の1階に位置するラグジュアリーブランドのカウンターには、性に囚われずに買い物を楽しむ男性たちの姿が日常風景として定着した。
アパレル業界でも、従来の「メンズ」「ウィメンズ」というカテゴリーを廃止し、サイズ展開のみで分類するブランドが標準化しつつある。落ち感のあるドレープ生地やレースを取り入れたトップスなど、かつては女性向けとされたデザインを男性が洗練された着こなしで魅せるスタイルが、若者層のストリートを席巻している。