舞台となったのは大阪市役所の一室である。「大阪市長対談プロジェクト」の一環として企画されたこの会談は、開始直後から異様な緊張感に包まれていた。着席するや否や向けられた挑発的な言葉と、それを即座に一蹴する冷ややかな応酬。双方が一歩も引かない姿勢を崩さず、議論というよりは権力とパフォーマンスの殴り合いが展開された。
大阪市役所という公的な行政機関の場が、一瞬にして政治劇の劇場へと変貌した瞬間だった。橋下氏がみせた知事・市長としての強硬な法秩序の強調と、桜井氏が主張する反既存体制のロジック。互いに相手を「政治的対話の相手」として認めない姿勢こそが、現代のネット言論空間における分断のひな型となったと言える。