物語のクライマックスに向け、大人になったエマを演じ切ったのが木南晴夏だ。終盤の激動期、一人の自立した女性として葛藤し、やがて自らの人生を選択していく力強い女性像を見事に構築。登場した瞬間に画面の空気感を変える立ち居振る舞いは、まさにテレビドラマ業界でも指折りの実力派として高く評価される彼女ならではの技量だった。
少女期までのエマが持っていた面影を残しつつ、大人としての知性と情熱を滲ませる巧みな演技。両親の愛を受け取り、自らの足で歩み出すラストシーンへの流れは、多くの視聴者の胸に強い余韻を残した。作品全体の完成度を決定づけたのは、彼女の揺るぎない表現力があったからにほかならない。