物語の根幹を成す超常能力「解(かい)」と「封(ふう)」の対立構造も、この第14話周辺でより鮮明に描き出されています。
アサが宿す「封」の力があらゆる事象やツガイを拘束・遮断する能力であるのに対し、ユルが覚醒させつつある「解」の力は、結界や契約、さらには世界の理そのものを解き放つ絶対的な破断力を持っています。この対極をなす二つの力が同時に生まれたこと自体が、数百年単位で続くツガイの歴史を根底から覆す引き金となっています。
そして、ユルに従うツガイ「左右様」の異質性も見逃せません。一般的なツガイが主人の精神力や命令に依存する傾向がある中、左右様は独自の知性と太古の記憶を保持しており、東村の神社に祀られていた神像としての格の高さを随所に見せつけます。第14話の対話シーンからは、左右様がユルの単なる武器ではなく、彼が真実へ辿り着くための導き手であり最大の盾であることが強く印象付けられました。