捜査の最前線で今最も注目を集めているのが、科学捜査・DNA鑑定における革新的な技術革新だ。アメリカなどで未解決事件の解決に威力を発揮している「遺伝学的系譜学(ジェネティック・ジェネアロジー)」や、SNP解析に基づく容姿・瞳の色・肌の色などを予測するDNA形質推定技術は、日本国内の捜査現場においても研究と応用が進められている。
犯行現場に残された血痕のDNAデータは、単に個人の特定や照合にとどまらず、容疑者の遠戚を特定する手がかりへと進化しつつある。数十年前に採取されたサンプルであっても、保存状態が良ければ高精度の解析が可能だ。時代を超えた科学捜査・DNA鑑定の進化が、手がかりの乏しい長年の膠着状態を打破し、容疑者の包囲網を狭める最大の武器となりつつある。