広大な北海道を自由に周遊する上で欠かせないレンタカーですが、5月のドライブ観光には都市部では想像しにくい2つの重大なトラップが潜んでいます。1つは「全国的な配車在庫の逼迫」、もう1つは「峠越えの凍結・積雪リスク」です。
近年の観光需要の急回復に伴い、新千歳空港や旭川空港周辺のレンタカー営業所では、連休期間だけでなく5月中旬以降の週末でも予約が取りづらい状況が続いています。旅行の日程が決まった段階で、航空券や宿泊予約と同時にレンタカー枠を確保することが鉄則です。現地到着後に当日手配を試みても、空車ゼロで途方に暮れるケースが多発しています。
さらに警戒すべきは気象と路面状況です。道内のレンタカー会社では、例年4月下旬から5月上旬にかけてスタッドレスタイヤからノーマルタイヤ(夏タイヤ)への履き替えを実施します。しかし、札幌と帯広を結ぶ日勝峠、旭川と北見を繋ぐ石北峠、さらには定山渓から洞爺方面へ抜ける中山峠などの標高が高い峠部では、5月中旬でも寒波の南下によって深夜から早朝にかけて降雪や路面凍結が発生します。
ノーマルタイヤでの雪道走行は法令違反となるだけでなく、重大事故に直結します。山間部を経由する長距離ルートを組む場合は、当日の道路交通情報(北海道開発局の道路情報カメラ等)を必ず確認し、降雪予報が出ている場合は峠を迂回する高速道路ルートや平野部ルートへ柔軟に変更できる旅程の余白を持たせておく必要があります。