常利氏のクリエイターとしての名を日本中に知らしめた金字塔が、1999年にリリースされた嵐のデビュー曲「A・RA・SHI」の作詞(J&T名義)だ。日本のJ-POP史に鮮烈なインパクトを残したこの名曲は、疾走感あふれるラップ詞とキャッチーなサビが融合し、四半世紀が過ぎた今もなお世代を超えて愛され続けている。
オファーを受けた当時、常利氏は「グループの未来を担う一曲にどう若者の初期衝動を込めるか」に没頭した。後に息子である風磨が事務所に入所した際、「あのメガヒット曲の作詞家の息子」というレッテルが重圧となった時期もあった。しかし、楽曲に注ぎ込まれた青く熱いエネルギーは、今や息子のパフォーマンスの根底にも脈々と息づいている。