ファンを激震させた脱退の報告。そしてその後に明かされた、長年にわたる意思疎通の不在や葛藤のプロセスは、SNSを中心に大きな議論を呼んだ。SNS上での発言や告白は、時にファンにショックを与え、メディアでもセンセーショナルに報じられた。しかし、その根底にあったのは、決して個人的な感情のもつれだけではない。
「自分らしくない音楽を、リップスライムという看板のために作り続けることはできない」。彼が選んだのは、過去の栄光を守ることではなく、自らの音楽的な誠実さを貫くことだった。グループという強固なプラットフォームを離れることは、キャリアの再構築を意味する。安定した成功を投げ打ってでも「自分の言葉」を取り戻そうとした決断は、一見すると無謀に見えたが、彼にとってはアーティストとして生き残るための唯一の生存戦略だった。