インターネット上の匿名掲示板やSNSでは、数多くの未来人予言が語り継がれてきた。特に注目を集めるのは、巨大地震の発生日や被害地域を事前に言い当てたと主張する書き込みだ。東日本大震災や熊本地震の直前に「不可解な暗号」や「避難を促すメッセージ」が投稿されていたとされる現象は、今もまとめサイトやSNSで定期的に拡散している。
かつて大型掲示板の「5ちゃんねる」に突如現れた謎の人物たちは、独特の言い回しや無機質な文体で「○月○日に何かが起きる」と書き残した。こうした投稿は発生当時に放置されていても、事後に「実は当たっていた」と発掘されるパターンが多い。X(旧Twitter)やYouTubeの解説動画でも切り取られ、数百万回単位で再生される拡散サイクルが確立されている。
なぜ人々はこれほどまでに魅了されるのか。そこには、予測不能な自然災害に対して「誰かが未来を知っている」という歪んだ安心感を求めてしまう、人間特有の心理メカニズムが作用していると心理学者は指摘する。