劇場の客層を観察すると、10代・20代の若年層はもちろん、ファミリー層や50代以上のシニア層まで極めて幅広い。Mrs. GREEN APPLEが持つ親しみやすさと重厚な音楽性の両立が、世代を超えた集客力を生み出している。
休日に家族で訪れたという40代の男性は「普段は娘が聴いているのを車内で耳にする程度だったが、映画としてのクオリティの高さに圧倒された。ラストの楽曲では思わず目頭が熱くなった」と語る。エンターテインメントとしての間口の広さと、プロフェッショナルとしての妥協のないクオリティ。この二律背反を軽やかに成立させている点に、彼らの凄みがある。