千代田区内幸町にそびえ立つ日本プレスセンタービル。その廊下やエレベーターホールは、会見終了直後から熱を帯びたオフレコ取材の場へと変貌する。
会見場を出たキーマンを取り囲む記者たちの輪。カメラのレンズが収めないその場所で、政治家たちは時に苦笑いを浮かべ、時に含みを持たせた言葉を落としていく。「あの質問は効いた」「本当の狙いは別のところにある」。そうした影のやり取りこそが、翌朝の紙面やニュースの深層を形作っていくのだ。
NHKをはじめとする大手メディアのデスク陣も、即座に原稿の打ち込みとデスクへの報告に追われる。活字と映像の裏側に潜む「書かれなかった事実」を集積する熱気こそが、このビルの日常である。