ベールを脱いだ店内に足を踏み入れると、真っ先に目を奪われるのが中央に鎮座する檜の一枚板カウンターだ。厨房に立つ元海店主は、「お客様に本物の魚の旨さを届けたい。その一心で毎朝の仕入れから包丁の入れ方ひとつまで見直した」と熱弁する。長年愛されてきた海鮮居酒屋の気軽さはそのままに、一品一品のクオリティを割烹料理の域にまで高めるという難工事を成し遂げた。
仕込みの裏側では、魚の種類ごとに熟成期間を秒単位で管理する専用の低温セラーを導入。朝競り落とされた鮮魚が、最適の状態でテーブルへ運ばれる仕組みが構築されている。