白米千枚田といえば、世界農業遺産(GIAHS)の第一号として日本が世界に誇る文化的景観です。急勾配の斜面に描かれた1,004枚もの小さな水田が幾重にも重なる造形美は、四季折々で全く異なる表情を見せてくれます。
なかでも秋冬の夜を彩る一大イベントが、棚田のあぜ道に設置されたソーラーLEDによるイルミネーション「あぜのきらめき」です。日中の太陽光で蓄電された無数のLEDが、日没とともに一斉に点灯し、約4時間かけてピンクからゴールド、ブルー、グリーンへと緩やかに色を変えていきます。
漆黒の日本海と静寂に包まれた棚田が幻想的な光のグラデーションに染まる瞬間は、言葉を失うほどの美しさです。自然エネルギーだけで灯される柔らかな光は、環境への配慮と地域の再生を強く印象付けています。