東洋大学入試を語る上で、見落とされがちな盲点が二つある。一つは「過去問演習のやり方」だ。東洋大学は学部・方式ごとに問題の傾向が大きく異なるため、市販の赤本を何となく解くだけでは対策として不十分だ。特に文学部の国語は「本文の抽象度が高く、選択肢の絞り込みに時間がかかる」、国際学部の英語は「時事英文の語彙レベルが英検準1級相当まで跳ねる」といった特徴がある。予備校の東洋大対策講座では、「学部別の過去問を最低5年分、時間を計って解き、間違えた問題の『誤答理由』まで言語化する」ことが推奨されている。
もう一つは「キャンパスの位置と学習環境」だ。東洋大学のメインキャンパスは文京区白山だが、学部によっては赤羽台(東京都北区)や川越(埼玉県)、板倉(群馬県)に分かれる。理工学部や生命科学部の学生は4年間を板倉キャンパスで過ごすケースが多く、「都心の大学」というイメージと実際の生活が乖離していることに入学後に気づく学生もいる。志望学部のキャンパスを事前に訪問し、通学時間や周辺環境を確認しておくことは、入試対策と同じくらい重要だ。