東南アジアのナイトビジネスにおいて、KTV(Karaoke TV)は単なる「歌を歌う場所」にとどまりません。基本的にはプライベートなVIP個室を貸し切り、アテンダントとなる女性キャスト(LC:Ladies Companion)を同席させて酒食を共にする、複合型の高級エンターテインメント空間です。日本のナイトワーク文化に当てはめると、個室型キャバクラとカラオケボックスが合体した業態を想像すると分かりやすいでしょう。
入店時に把握しておくべきなのが、バリ島KTVシステムの根幹をなす「ミニマムチャージ(最低消費保証)」の仕組みです。部屋の広さ(Small/Medium/Large/VIP)ごとに注文しなければならない飲食代金の最低額が設定されており、それを下回っても規定額が満額請求されます。さらに、ここにバリ島KTV女性指名料とサービス料、政府税が加算される仕組みです。
初心者が最も戸惑うのがバリ島カラオケチップ相場の扱いです。会計伝票に含まれる正規のサービスチャージとは別に、担当してくれた女性キャスト、部屋の世話を取り仕切るフロアマネージャー(通称「マミ(Mami)」または「パピ(Papi)」)、ドリンクを運ぶボーイに対するチップ文化が厳然と根付いています。退室時に女性キャストへ直接300,000〜500,000ルピア程度をスマートに手渡すのがスマートな客としての暗黙の礼儀です。この一連のトータルを合算すると、バリ島KTV料金相場は1人あたり2〜3時間遊んで35,000円から50,000円程度が標準的な防衛ラインとなります。