2000年代初頭、ポップなメロディとヘヴィなギターリフを融合させたオルタナティヴ・ロックは、若者文化の中心に君臨していた。その先頭に立っていたのがロストプロフェッツであり、フロントマンとしての華やかなビジュアルとカリスマ性は、世界中の熱狂的なファンを魅了してやまなかった。アルバム『スタート・サムシング』の爆発的ヒットにより、彼らは一躍フェスティバルのヘッドライナーへと上り詰める。
しかし、スポットライトの裏側で進行していた現実はあまりにも過酷なものであった。華々しいツアー生活と巨大な名声の陰で、法的・倫理的境界線はあっけなく崩壊していたのだ。ファンやメディアが喝采を送る裏側で、すでに破滅へのカウントダウンは始まっていた。