視聴者の涙を誘った男の子「五十嵐明」役を演じたのが、当時わずか7歳だった須賀健太です。第1話で原宿のハウスの前に手紙と大金(100万円)とともに置き去りにされ、3人の不器用な男たちと心を通わせていく名演技は社会現象となりました。鼻をすすりながら「前兄ちゃん!」「太朗兄ちゃん!」「拳兄ちゃん!」と叫ぶ姿に心を奪われた読者も多いはずです。
現在30代を迎えた須賀健太は、子役出身俳優が直面しがちな「成長によるイメージのギャップ」という高い壁を鮮やかに打ち破りました。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズで日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど少年期も活躍を続けた後、20代では舞台『ハイキュー!!』の主人公・日向翔陽役をはじめとする2.5次元演劇の座長として驚異的な身体能力と演技力を証明。さらにストレートプレイや現代劇、映画監督業への挑戦など、表現者として円熟味を増しています。
特筆すべきは、大人になってからの香取慎吾との関係性です。バラエティ番組やカルチャー誌の対談企画で再会を果たした際、香取は「あんなに小さかった健太が、自分と同じ目線で演劇論を語り合える立派な俳優になった」と深い感慨を口にしています。子役としての名声に甘んじることなく、地道に現場で技術を磨き上げた須賀健太の歩みは、日本のエンタメ界における子役キャリアの理想形といえます。