一宮の街を象徴する建築といえば、かつて繊維産業で湧いた時代の「ノコギリ屋根」工場だ。北側から柔らかい光を取り込む独特の構造を持つこの歴史的建造物が、ここ数年で次々とハイセンスな飲食店へと姿を変えている。
高天井と木造トラスの温もりを生かした店内でいただくランチは、格別の趣がある。ある人気ビストロでは、尾州織物のアーカイブやヴィンテージの織機がディスプレイされた空間で、地元のブランド肉「尾張牛」の赤ワイン煮込みを提供。歴史の重みを感じつつ、五感すべてで料理を愉しむスタイルが、感度の高い大人層を中心に強い支持を得ている。