「どれだけ注意を払っていても、目が足りなくなる瞬間がある」。豊中市内で働く30代の現役保育士は、匿名を条件に取材に応じ、そう吐露した。国や自治体が定める保育士の配置基準は近年見直しが進められているものの、現場の実態とのギャップは依然として大きい。
特に乳幼児クラスでは、オムツ替えや給食の介助、体調不良を起こした子どもへの対応などが同時に重なることが多い。突発的なアクシデントが発生した際、一人の保育士がそちらにかかりっきりになると、残りの子どもたちへの視線が途切れてしまう構造的な弱点が潜んでいるのだ。