表舞台を退いてから久しい現在、彼は「阿蘇カドリー・ドミニオン」敷地内の専用ケージや運動場で、リラックスした余生を過ごしている。人間で言えば壮年期から初老期へと差し掛かる年齢となったが、毛並みは艶やかで食欲も旺盛。パートナーのポコちゃんと共に、穏やかな時間を共有する毎日だ。
かつてのように衣装を着て人間の道具を巧みに操る演出はなくなり、本来の生態に合わせた環境の中で日向ぼっこを楽しんだり、大好物の果物を噛みしめたりしている。訪れる来園者はガラス越しにその姿を見守ることができ、時折見せるふとした表情や悠々と過ごす佇まいに、元気を分けてもらえると評判だ。