四国の土産物を語る上で外せないのが、千二百年余りの歴史を誇る四国八十八箇所霊場と遍路文化の存在だ。かつて巡礼者を癒やしたお接待の文化は、今も各地の銘菓の中に脈々と受け継がれている。
平安時代初期に真言宗を開いた弘法大師 空海ゆかりの地には、旅の安全や無病息災を願って作られた伝統的な焼き菓子や団子が多数存在する。質素でありながら深い味わいを持つこれらの品々は、単なる食品ではなく、歴史のロマンと祈りが込められた文化財とも言える存在だ。背景にある歴史的エピソードを知ることで、手渡す際の会話も一気に弾むはずだ。