風向きが大きく変わり始めたのは、2010年に北広島市に「三井アウトレットパーク 札幌北広島」が誕生してからだ。全天候型の屋内型モールを備えた競合の存在は、酷寒の冬を迎える北海道において決定的なアドバンテージを持っていた。雪を気にせず快適に回遊できる屋内空間に対し、屋外を歩く構造のレラは冬季の集客に苦戦を強いられるようになる。
さらに施設の老朽化やテナントの入れ替わりが進むにつれ、かつての賑わいには少しずつ陰りが差していった。海外観光客への依存度が高かった構造は、世界的なパンデミックによる水際対策の直撃を受け、ダメージを決定づけた。事業者が「契約更新を行わず施設運営を順次終了する」という決断を下したのは、時代の変化に対応するための苦渋の選択であり、必然の流れでもあった。