野外スタジアム公演における音漏れ鑑賞自体は、昭和や平成の時代から存在する風物詩的な側面を持っていた。しかし、SNSでリアルタイムに位置情報と動画が拡散され、数千人規模の群衆が一箇所に急集結する現代においては、安全管理上のリスクが跳ね上がっている。
音楽業界に詳しいジャーナリストはこう分析する。「正規のチケット代金を支払って入場した来場者との公平性、そして地域社会との共生を考えた時、野放しの音漏れ集客を肯定することはできません。近年ではアーティスト側が公式SNSで『会場周辺での音漏れ目当ての集会は控えてほしい』と明記するケースも増えています」。