2007年、夫妻は生活の拠点を日本からイギリス・ロンドンへと移す大きな決断を下した。多忙を極める日本での活躍を一度リセットするかのようなこの選択は、多くのファンやメディアに衝撃を与えた。
ロンドン移住を決意した最大の理由は、二人の子供たちに広大な世界観と豊かな国際感覚を身につけさせたいという強い想いからだった。欧州の歴史ある文化や芸術に日常的に触れられる環境、そして多様なバックグラウンドを持つ人々に囲まれて育つ体験は、日本国内だけでは得がたい糧になると考えたのだ。
もちろん、異国での生活立ち上げは決して容易ではなかった。言葉の壁や文化の違いに戸惑いながらも、高田万由子は家庭の環境整備に奔走し、夫が欧州や世界各国での演奏活動に集中できるよう完璧なサポート体制を構築した。この決断が、後に家族全体の生活スタイルと教育成果に大きな結実をもたらすこととなる。