平成のテレビエンターテインメント業界において、圧倒的な存在感を放っていたのがドキュメンタリーバラエティの枠を超えた大家族密着番組だ。なかでも父・林下清志を中心に繰り広げられた波乱万丈の日常は、一種の社会現象として記憶されている。大家族の三女として生まれた林下紬美は、騒がしくも温かい家庭環境のなかで、きょうだいたちを支える頼もしい存在としてカメラに捉えられていた。
リアリティ番組の先駆けともいえるあの放送から月日が流れた。過剰な演出を排し、家族のありのままの喜怒哀楽を映し出した映像は、多くの視聴者の心に深く刻まれている。