2026年に入り、欧州の最高峰メゾンと金沢の友禅作家によるコラボレーションが加速している。従来の「着物」という形状にとらわれず、立体裁断のドレスやクチュールジャケットのライニング、さらにはビスチェのキャンバスとして友禅の布地が贅沢に用いられているのだ。
最高級のシルクの上に直接手筆で描かれる一点物のファブリックは、大量生産のデジタルプリントでは絶対に再現できない深度と体温を持つ。ミラノの旗艦店で行われた展示では、一着のドレスの背景にある10箇所以上の工程と、それぞれの工程を担う職人の映像が映し出され、クラフトマンシップの真価が世界に強く印象付けられた。