IgA血管炎には、体内の異常なIgA産生そのものを瞬時に止めるような根本的な特効薬は存在しません。そのため、治療の根幹は「安静」と「症状に応じた対症療法」になります。血管の炎症は血流の圧力や重力負荷によって増悪するため、発症初期には下肢を挙上させた状態での厳格なベッド上安静が指示されます。
薬物療法において中核を担うのが、IgA血管炎 治療法 ステロイド(プレドニゾロンなど)です。ただし、皮膚の紫斑だけであればステロイドの適応にはならず、血管強化薬(カルバゾクロムスルホン酸ナトリウムなど)や止血薬の内服にとどまるのが通例です。ステロイドが真価を発揮するのは、経口摂取が困難なほどの激しい腹痛、高度な関節腫脹、腸管浮腫が存在する場合です。副腎皮質ステロイド薬は血管壁の急性炎症を速やかに沈静化させ、痛みの緩和や腸重積の予防に著効を示します。
腎臓に炎症が及んだ「紫斑病性腎炎」に対しては、より踏み込んだ治療戦略が展開されます。腎生検によって糸球体の半月体形成率などを精査した上で、ステロイドパルス療法(高用量ステロイドの点滴静注)や、免疫抑制薬(シクロホスファミド、ミコフェノール酸モフェチルなど)、ACE阻害薬・ARBといった降圧薬を組み合わせた多剤併用療法が実施されます。
気になるIgA血管炎 入院期間 目安としては、紫斑のみで経口摂取が可能な軽症例であれば外来での経過観察も可能ですが、強い腹痛や腎炎の精密検査(腎生検)が必要な場合は一般的に1〜2週間から1か月程度の入院が必要となります。そしてIgA血管炎 完治 期間については、皮膚や関節の急性期症状はおよそ4〜8週間で治まるものの、腎機能の経過観察を含めると最低でも6か月〜1年間の定期受診を経て初めて「寛解・完治」と判断されます。