太平洋と東京湾に挟まれた房総半島の豊かな食材は、ローカルグルメの骨格を形作っている。特に注目を集めているのが、獲れたての地魚を贅沢に使う海鮮料理の進化だ。従来の刺身定食や天丼といった定番にとどまらず、熟成技術を取り入れた魚介の握りや、地産のハーブと合わせた創作カルパッチョなど、調理法のバリエーションは広がりを見せる。
一方で、近年急成長を遂げているのが地産地消を掲げる本格イタリアンだ。千代田区や港区の有名イタリアンで腕を振るってきた若手シェフたちが、房総産の有機野菜やブランド豚、獲れたての貝類に魅せられて出店。素材が持つ力強さをダイレクトに引き出したパスタやメインディッシュは、ひとくち食べればその違いがはっきりとわかる。海鮮とイタリアンという二本柱が、地域の食の満足度を底上げしている。