メンタルヘルス業界がいま、これまでにない局面を迎えている。世界保健機関(WHO)は過度な職業的・生活的ストレスが引き起こす「バーンアウト症候群」を正式な国際疾病分類に認定して久しいが、2026年現在、その波及効果は単なる過労の枠を超え、若年層からシニア層にまで拡大している。
心理学の観点からも、現代人の疲弊は単なる「肉体の疲労」ではなく「魂の消耗」であると指摘される。SNSでの絶え間ない比較、絶え間なく変化を求められる社会的プレッシャー。厚生労働省の最新レポートも、原因の特定できない慢性的な倦怠感や無力感を訴える相談件数が過去最高を更新したと報じている。もはや「気合」や「根性」といった精神論で解決できる段階は過ぎ去ったのだ。