劇中で正義感が強く知的なハーマイオニー・グレンジャー役を演じ切ったエマ・ワトソン。彼女にとって、作品の象徴的キャラクターを長年背負ってきた自負と、自身が推進するフェミニズムや人権アクティビズムとの間での葛藤は小さくなかったはずだ。
スクリーンを離れた後のワトソン氏は、国連親善大使を務めるなど社会活動家としての歩みを確固たるものにしてきた。だからこそ、原作者の主張に対して沈黙を守る選択肢はなかったのだろう。役柄のイメージを傷つけずに自身の信念を貫くという難しい舵取りの中で、彼女は明確に「支援」の立場を選択した。その決断は、彼女自身の生き方を示すものでもあった。