SNSやグルメレビューサイトにおける伊予製麺の評判や口コミを見ると、「丸亀より出汁がマイルドで飲み干せる」「天ぷらの油切れがよくて胃もたれしない」「子連れでも落ち着いて食べられる」といったポジティブな評価が目立ちます。パクリという先入観を持たれがちだった一方で、実際に店舗を訪れた利用客からの満足度は決して低くありませんでした。
しかし、2010年代半ばから伊予製麺の店舗網は急速に縮小へと転じます。「裁判で負けて閉店に追い込まれたのではないか」という都市伝説まで囁かれましたが、閉店の真の理由は外食市場における競争激化と運営会社の経営判断です。
セルフうどん市場は丸亀製麺と「はなまるうどん」の2大巨頭による寡占化が進み、ロードサイドの優良立地の獲得競争や原材料費・人件費の高騰が直撃しました。運営会社であるライフフーズは、不採算となった郊外店舗の統廃合を進め、主力である定食事業や都市型小型店へ経営資源を集中させる選択を取りました。法的なペナルティではなく、極めてドライな外食チェーンの採算性再編が大量閉店の真相です。
現在、伊予製麺の店舗数はピーク時から大きく減少したものの、愛知や大阪など一部の地域で営業を継続しており、昔からの味を愛するファンに親しまれています。