味付け海苔を一気に食べた数時間後、急激なお腹の張りや差し込むような腹痛、下痢に見舞われた経験はないでしょうか。この消化器トラブルの主たる原因は、海苔にぎっしり含まれる食物繊維の過剰摂取と消化不良にあります。
海苔の乾燥重量のうち、約3分の1は食物繊維で占められています。特に海苔には「ポルフィラン」と呼ばれる特有の水溶性食物繊維が豊富です。適量であれば腸内環境を整える善玉菌のエサとなりますが、一度に大量のポルフィランが腸へ流れ込むと、腸管内の水分を過剰に抱え込んで便を急激に軟化させ、下痢や水様便を引き起こします。
一方で、海苔の細胞壁を構成する不溶性食物繊維も同時に含まれています。不溶性食物繊維は胃や小腸で分解されにくく、十分な水分がない状態で大量に摂取すると、腸内でカサが増えすぎて便を硬く固めてしまい、かえって頑固な便秘や腹部膨満感を招きます。噛まずに早食いしてしまえば、胃液が浸透しにくくなり、胃もたれや胃痛を伴う消化不良に直結します。