「観客の安全を担保するための警備費が、数年前の1.5倍以上に跳ね上がっている」。ある地方実行委員会の関係者は重い口を開いた。群衆事故を防ぐための雑踏警備やVIP導線の確保、防犯カメラの設置など、民間委託費は年々増大の一途をたどる。
さらに現場を直撃しているのが、警備員の絶対的な不足だ。警備会社側からも「大規模イベントに対応できる要員を猛暑の時期に確保するのは限界がある」と要請を断られるケースが多発。十分な警備態勢を組めなければ、警察からの道路使用許可は下りない。資金と人員の二重苦が、実行委員会をジワジワと追い詰めている。