ハッチの魅力を語る上で外せないのが、彼の人間性と「仮面の軍勢」の仲間たちとの絆だ。リーダー格の平子真子をはじめ、一癖も二癖もあるアウトローなメンバーたちの中で、ハッチは常に穏やかなクッションのような存在だった。
甘いものが好きで、丁寧な敬語を崩さない態度。一見すると戦いとは無縁の温厚な人物に見えるが、その内面には鬼道衆副長としての矜持と、仲間を護るためなら自らの身を削ることも辞さない苛烈な覚悟が同居している。
空座町決戦の終了後、彼は護廷十三隊とのわだかまりを超え、世界の平穏を守るために静かに自らの役割を果たし続けた。多くを語らず、結果で示す。その佇まいこそが、彼を単なるサポーターではなく、物語の影の英雄たらしめている所以と言えるだろう。