ネット空間や周囲の心ない言葉によって、当事者が二次被害を受けるケースも後を絶ちません。ロス状態を巡る代表的な3つの誤解を正しておく必要があります。
第一の誤解は、「時間が経てば自然に治るから放っておけばよい」という見解です。喪失体験の初期に適切な「悲嘆処理(グリーフケア)」を行わず、悲しみに蓋をして我慢を続けると、数年後に複雑性悲嘆(うつ病への移行)を引き起こすリスクが高まります。
第二の誤解は、「すぐに代わりの対象を見つければ解決する」という安易な代替論です。特にペットロスにおいて、十分な感情の整理ができていない段階で新しい動物を迎え入れると、前の子との比較による罪悪感や「愛せない」という新たなトラウマを生む原因になります。
第三の誤解は、「たかがドラマや芸能人のことで大げさだ」という他者からの矮小化です。本人が注いでいた情熱の深さは他人が測れるものではなく、他者からの否定的な視線が「こんなことで落ち込む自分は駄目だ」という自己攻撃を加速させます。