試合後の控え室エリアは、歓喜と絶望が背中合わせに存在する独特の緊張感に包まれていた。顔面を大きく腫らしながらも勝利の笑みを浮かべるファイター、悔しさのあまり控室の壁を叩く敗者の叫び声。カメラが回っていない場所で繰り広げられるドラマこそが、格闘技というスポーツの生々しさそのものだ。
一本勝ちを収めた若手選手は、会見でこう振り返った。「相手の圧力がすごくて、何度も心が折れそうになった。でも、セコンドの声とファンの歓声が背中を押してくれた。RIZINのリングには魔物がいるって言われるけど、今日はその魔物を味方にできた気がする」。血と汗の臭いが漂うプレスカンファレンス場には、命を削って戦った者たちだけが放つ、異様な熱量が充満していた。