一方で、一歩日本を飛び出すと、畳の上の色彩は一気に華やかさを増す。ヨーロッパや北米の道場に足を踏み入れると、黄色、オレンジ、緑、青といったカラフルな帯を締めた門下生たちが汗を流している。これは、昇級の達成感をより短いスパンで実感させ、継続率を高めるための実用的なアプローチだ。
「次のステップが遠すぎると、現代の若者はすぐに飽きてしまう」と、フランスの道場で指導する関係者は明かす。ゲームのレベルアップシステムのように、細かく設定されたカラーベルトは、モチベーションを維持するための強力なツールとして機能しているのだ。伝統を重視する本家・日本と、普及を最優先する海外。このアプローチの差が、帯の色に明確に現れている。