巨人のすべての始まりは、約2000年前に奴隷の少女ユミル・フリッツが、大樹の根元で「有機生物の起源」と思われる未知の生命体と接触したことでした。
初代エルディア王の奴隷として使役され、巨人の力で他民族を蹂躙させられたユミルは、王を庇って命を落とした後も魂を解放されることはありませんでした。彼女の死後、王は娘たち(マリア、ローゼ、シーナ)にユミルの遺体を喰らわせ、その力を子孫へと受け継がせました。こうして巨人の力は9つに分かれ、エルディア人の血統全体へと広がっていったのです。
死後も「道」と呼ばれる空間に囚われ、砂をこねて巨人の肉体を作り続けていたユミル。彼女が抱いていた初代王への歪んだ執着と愛が、2000年にも及ぶ巨人の惨劇の根源でした。エレンの起こした地鳴らしと、ミカサの「愛する者を自らの手で討つ」という選択を目の当たりにしたことでユミルはついに呪縛から解き放たれ、巨人の力は世界から完全に消滅することとなりました。