ネット上の情報やSNSでは、「パソコン床置き すのこ 100均の組み合わせで十分に対策できる」というDIY術がしばしば話題になります。確かに、ダイソーやセリアなどで手に入る木製すのこを床に敷き、その上にPCを置くだけでもカーペットの沈み込み防止や最低限のクリアランス(数センチの隙間)確保には役立ちます。
しかし、この手法には知っておくべき重大な落とし穴が存在します。
1. 耐荷重と歪みの問題
近年の水冷クーラーや大型グラフィックボードを搭載したミドルタワー〜フルタワーPCは、本体重量が12kg〜18kg以上に達することも珍しくありません。100均のすのこは軽量な小物向けに作られており、軟質な桐材や細いタッカー留めが多いため、長期間重量をかけ続けると中央部がたわみ、最悪の場合は破損してPCが傾く恐れがあります。
2. 高さ(クリアランス)不足
100均すのこの厚みは通常1.5〜2.5cm程度です。気流の力学上、人間が部屋を歩いた際に舞い上がるハウスダストのピークゾーンは床面から約10cm以内に集中します。数センチ浮かせただけでは、粉塵吸い込み防止効果としては限定的と言わざるを得ません。
3. 木材の吸湿性と静電気
無塗装の安価な木材は湿気を吸いやすく、梅雨時や加湿器を使用する環境では湿気の溜まり場になります。重量級のデスクトップPCを床近くに配置する場合は、金属製や高耐久樹脂製の専用スタンドを選ぶのが賢明です。