春日が20年間住み続けた201号室は、都内屈指の好立地でありながら月額家賃3万9千円という破格の物件でした。広さは和室6畳一間で、専用の浴室はなく、トイレと流し台は共同という絵に描いたような「昭和の風呂なしアパート」です。
ブレイク後、年収が数千万円から1億円規模に達したと報じられてからも春日が退去しなかった背景には、単なる極度のドケチ気質だけでなく、名物大家・富久田さんとの強固な信頼関係が存在していました。大家さんは売れない時代から春日を我が子のように気にかけ、総菜の差し入れや家賃支払いの猶予など温かい支援を継続。春日自身も自著や特番インタビューで「大家さんが元気なうちはここを出る理由がない」と公言していました。
春日はこの部屋で、シャンプーを持参して近所のコインシャワーに通い、夏場はエアコンの電気代を節約するために扇風機と濡れタオルで耐え忍ぶ生活を続けました。この「浮世離れした徹底ぶり」が、テレビ番組における唯一無二のリアリティを生み出す原動力となっていたのです。