竜田揚げの名は、奈良県を流れる竜田川の紅葉に由来する。百人一首でも有名な「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」の歌の通り、醤油で赤褐色に染まった鶏肉に片栗粉の白い部分が所々に残る様を、川面に浮かぶ紅葉と白い泡の対比に見立てて名付けられた。
一方で唐揚げの歴史は、中国から伝来した「普茶料理」における「唐揚げ(からあげ)」に遡るが、現在のような鶏肉の揚げ物が日本全国に普及したのは戦後のことだ。養鶏産業の発達とともに手軽な高タンパク食として急速に定着し、昭和から平成、令和へと独自の進化を遂げてきた。