突然発生する突発地震への警戒だけでなく、事前に異常を検知した際に発表されるのが気象庁南海トラフ地震臨時情報です。この情報には段階があり、発表されたレベルに応じた的確な防災対応が求められます。
特に重要なのが巨大地震注意と警戒の違いです。プレート境界でマグニチュード7クラスの地震(前震の可能性)が発生した場合、あるいはプレート境界面で異常な「ゆっくりすべり」が観測された場合には「巨大地震注意」が発表されます。この段階では日常生活を継続しつつ、家具の固定や避難リュックの再点検、家族との安否確認手段の共有など、迅速な避難準備を整えます。
一方、想定震源域の半分でマグニチュード8以上の巨大地震が発生し、残る半分でも連動地震が懸念される「半割れ」ケース等で発令されるのが「巨大地震警戒」です。この場合、津波到達時間が極めて短く、避難が間に合わないと予想される地域の住民は、1週間の事前避難(高台や安全な親戚宅等への移動)が強く求められます。言葉の響きは似ていますが、取るべき行動の次元が全く異なるため、事前の正確な理解が不可欠です。