移転を巡る議論が白熱する一方で、来園者を惹きつけてやまないのが、園内全体を包み込む圧倒的なノスタルジーだ。姫路城の天守閣を背景に、昭和30〜40年代の雰囲気をそのまま残した遊具やレトロな観覧車が動く光景は、全国でも極めて珍しい。入園料も大人210円、小人30円という奇跡的な価格設定が維持されている。
近年では、その独特な世界観がSNSやYouTubeの動画コンテンツとしても爆発的な人気を呼んでいる。赤ん坊を乗せたコイン遊具がカタカタと音を立てる様子や、どこか懐かしい看板デザインをカメラに収めようと、若者世代や外国籍のトラベラーも押し寄せる。城郭の重厚な歴史と、どこか温かい昭和の庶民文化が不思議に融合した空間こそ、他のテーマパークには決して真似できない唯一無二の見どころと言えるだろう。