都若丸の真骨頂は、張り詰めた緊張感のある女形・立ち役の舞踊から、一転して観客を笑いの渦に引き込む「口上挨拶」の巧みさにあります。
芝居と舞踊ショーの合間に行われる口上挨拶では、時事ネタや劇団員への愛あるイジり、自身の失敗談などを軽妙な関西弁で語り尽くします。この話術の完成度はプロのお笑い芸人からも一目置かれるほどで、初めて大衆演劇を観る人でも一瞬で劇団の虜になってしまう最大のフックとなっています。
さらに、劇団を語る上で欠かせないのが兄弟や劇団員との強固な絆です。副座長を務める弟の都剛は、確かな演技力と落ち着いた佇まいで座長を支える女房役。妹の都ゆかりをはじめ、幼い頃から苦楽を共にしてきたメンバーが一糸乱れぬ群舞を披露することで、舞台全体のクオリティが他劇団を圧倒しています。