手相という古来の占術を大衆的なエンターテインメントへと昇華させた立役者の一人が、お笑いタレントであり手相芸人としても知られる島田秀平氏だ。彼が提唱するユニークな線の命名は、難解だった手相占いを一気に身近な文化へと押し上げた。フジテレビ系列の人気バラエティ番組『突然ですが占ってもいいですか?』をはじめとするメディア露出によって、手の平の皺一つひとつに意味を見出す視点は、世代を問わず完全に定着している。
現在ではYouTubeやSNSを通じて、手相のセルフチェック動画が数百万回単位で再生されている。専門の鑑定所へ足を運ばずとも、自分の掌のコンディションをスマートフォン越しに即座に照合できる環境が整った。テレビやネットで「億が当たる手相」が紹介されるや否や、売り場へ走る視聴者が急増する現象は、メディアの情報発信力と日本人のゲン担ぎ文化が融合した現代ならではの光景だ。