日本のポップス史上でも類を見ないボーカリストとして評価される大森元貴。彼の歌声は、年齢とともにその深みを増している。
若い頃の突き抜けるようなハイトーンの魅力はそのままに、現在の歌唱にはソウルフルな太さと、感情を繊細にコントロールする技術が加わった。クラシックやオペラの要素さえ感じさせる発声は、日々のストイックなトレーニングの賜物だ。
作詞家としても、単なる「若さの勢い」に任せた言葉選びから、日本語の美しさとダブルミーニングを駆使した文学的な歌詞へと進化している。20代最後の1年を駆け抜ける彼のクリエイティビティは、今まさにピークを迎えていると言っても過言ではない。