ステージで鳴り響くサウンドの幅広さも大きな魅力だ。老舗の風格漂う本格派ジャズはもちろんのこと、70〜80年代の都会的な哀愁を帯びたAOR、さらには現代のグルーヴを牽引するネオソウルやインディR&Bまで、世代とジャンルの垣根を軽やかに飛び越えたアクトがラインナップされる。
巨大フェスのような遠くのモニター越しではなく、目の前数メートルの距離で繰り広げられるインタープレイ。ドラマーのハイハットの開き具合、ピアニストの細かなペダリング、ボーカリストがマイクから口を離した瞬間の生声。そのすべてがダイレクトに五感を揺さぶる。一度この濃密な体験を味わってしまえば、もはや日常のリスニング環境には戻れなくなるかもしれない。